‐あおい‐



「大丈夫!?」



急いで美希の背中をさすってやるが、嘔吐はとまらず繰り返されてゆく.



「美希ちゃん!立てる?逃げないと!」


焦る中箕には確実にガイレンピアがゆっくりと近づいていた.
なんでだか逃げないと・・・
直感で中箕は考えていた.


「やべぇな・・・」



絶望に満ちたその時だった.


ガイレンピアはあと一歩のところで膝から崩れ落ちた.
ボテボテ・・・という効果音とともにうつ伏せに倒れたガイレンピア.
頭がパカッと開き、中から何やらドロドロとしたものが溢れる.
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