‐あおい‐



そんな願いは脅威に及ばず.

床に入った亀裂はどんどんと深く、切れ長になり、やがて貫通した



下層の階が覗けた時にはもはやそれは『床』ではなくなっていた


体全体が、がくんっと下層へと引き寄せられるように、吸い込まれる


周りの景色がはっきり見えると、自分と同じように落下を始めていた


ああ・・・見えなきゃよかった



気持ちの悪い浮遊間.横や下、上からまでも崩壊は行われていた
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