‐あおい‐


「い・・・ままで・・・・・・あ・・・りがと・・・う」



夏希の頬には涙の粒が伝う
やがて粒は大きくなり、涙の流れる道が頬にできる



「ふざけんなって!!死なせてたまるかよ・・・!」

なに諦めてんだよ!馬鹿!
こんなとこで死なせてたまるかよ!



とはいえ瓦礫の山は一向に動く気配もなく、ただ瀬戸の筋肉に乳酸がたまるばかりだった
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