‐あおい‐



もう何もうつらなくなってしまったのだろうか

自分の姿も.すごく寂しい



「怖くないよ、大丈夫」



瀬戸は冷静に答える自分が怖くなった
こういうときに落ち着いていられるなんて.・・・いや、決して落ち着いてなんかいない



「きょ・・・・・・すけ」



「ん?」


瀬戸は夏希の顔を優しく覗き込む.
決して目は合わないが、夏希は安心したかのように、だけれど怯えるかのように続けた
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