‐あおい‐
【5.狂気】
「はぁ・・・はぁ」
片手に機関銃、もう片手には日本刀をもち、乱舞している青年、後藤康司は狂気に満ちていた.
「何度でも出て来いよ!相手してやるよ!!」
何重にも返り血を浴びたからだは、異臭を放っている.
「・・・・・・・・・はぁ」
もう体はボロボロで立つことさえままならない.
後藤はフラフラと座りこんでしまった.
ガサッガサッ
後藤の後方から音がした.
「!?」
後藤は再び機関銃と日本刀をもち、忙しく立ち上がった.