‐あおい‐



全身を奇妙に動かす巨大なそれが、いま、空からこちらを観察している.


なんて恐ろしい光景だろうか.




「やっぱり、・・・おかしいなここは。俺たちにどうしろってんだよ」


瀬戸は力なく跪くと、枯れた霞む地面をじっと見つめた.


「・・・・・・もう死ぬんだ」


ロイが密かに怪しい吐息を洩らす.

その表情はどこか笑ったようにみえる



「もうどうあがいてもダメなんだ!・・・ハハハ!!殺せよぉ!!ハハハハハハ!!」
< 270 / 429 >

この作品をシェア

pagetop