‐あおい‐
相原は背中で揺れる機関銃を片手に持ち替え、残り少ない弾薬を補充する.
ガシャ・・・・・・
機械的な、清々しい音が鬱陶しいくらいの風に紛れる.
「俺は自衛隊だから、アンタも、みんな護ります」
「俺がここで自決するとしてもか?」
「それでも護ります」
刻まれた皺が、ピクリと動く.
悲しげな眉が期待へと変わった.
「若いねぇ・・・・・・・・・。」
嬉しそうに微笑み、再び空を見上げる
不可解な空は、一面へと広がり、島全体へと覆う.
この島の終焉が、すぐそばにまで近づいているのであった――――――