‐あおい‐



そして山崎の手の先から唐突に光が溢れ、白いぐらいの景色が現れる.



やがて体は包まれていき、山崎は指先からシワを作り、徐々にそれは体を這っていく


腕にしおれ、鎖骨が浮き出る.


眉間のシワがより濃く刻まれ、目尻にも老けた様子が現れる.


無造作に白い髭が伸び始め、細くなった二の腕を掠めた.




噂は晩年.


現実になってしまった.
< 309 / 429 >

この作品をシェア

pagetop