‐あおい‐



倒れ込む赤坂の横を重く通り過ぎる.


片足を前に、片足を前に...

なぜかふらふらと体が揺れてしまう.



全神経を両足に集中させる.





.....さわっ


次の一歩がふみでようとしたとき、右足が不意に制御される.


心臓が跳ね上がり、暴れ出す.


人肌とは思えない体温で、その手は森田の右足をしっかりと掴んでいた
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