‐あおい‐



「いいですか?あなたなんて人は、ほんの微力にも満たないわけです」



赤坂は言いながら、無防備な森田の首筋をしっかりと捉える.



森田の目に写る弾丸の跡は、赤坂の白衣を突き破るだけで、皮膚には貫通していなかった.

そこには血さえ付着することもなく、ただ白だけが広がる.



「ハハハ...苦しいですか??」


「あ゛っ・・・・・・・・・はなせ!」

森田は僅かながら抵抗するが、赤坂の強靭な力には適わない.

そしてどんどんと赤坂は首を締めてゆく.

両手でもがけどもがけど、どんどん溺れていってしまう
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