‐あおい‐
【58.覚悟】
「僑介・・・!!」
中箕の目に写る2つの影.
白く、血色の悪い右腕が懐かしい友人の首もとを掴み、そして強く力を込められていた.
瀬戸は視界の隅に写った中箕を確認すると、声にならない声で助けを乞う.
危険信号は鳴る―――――
やっと見つけた友人が、いま殺されかけている.
迷惑をかけてしまった友人を失ってしまう...
一瞬の躊躇.少し嫌気がさしたあと、中箕の体は素早く動き出していた.
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【58.覚悟】