‐あおい‐



なに言ってんだよ.こんなときに.
「ふざけんなぁ!!」

瀬戸の声はもう届かない.

叫べば叫ぶほど、気持ちの精度は落ちていく.
嘆きは響かず、宙を舞って暗闇に消えた.



「・・・・・・やめなさい・・・!私を殺していいんですか!?正気ですか・・・?・・・・・・・・・・・・・・・私は神なのに・・・・・・・・・神なのに!!」



ジジジジ・・・

時間はもう近づいていた.
運命は定められ、もう変えることはできない.あとは待つのみ.


「この世に神なんざいねぇ・・・・・・・・・自分勝手に事を進めて、必ずみんなを楽しさに導けると信じてた
だけど違ってた.・・・そして気付いた頃にはもう遅い.」



「やめなさい・・・・・・!離れなさい!」


「中箕!やめてくれ・・・!やめろぉぉぉ!」
< 367 / 429 >

この作品をシェア

pagetop