‐あおい‐



目を開けた頃には、二人の姿はもちろんなくなっていた.


誰もいない空虚、不自然にえぐられた地面だけが残った.



「・・・・・・・・・」



無惨にも飛び散った、どこの部分かもわからない肉片が体に付着している.


よく見れば、そこらの地面全てが赤黒く変色していた.




「・・・みんな・・・・・・俺をひとりぼっちにする・・・」
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