‐あおい‐





タッタッタっとすばやい足踏みで一番奥の個室に入った.




夏希は公衆のトイレでは一番奥の個室を何故か選んでしまう癖があった.




自分でもよくわからないこの行動に疑問を感じていた.





理由があるとすれば、[落ち着くから]

ただそれだけではないだろうかと、自問自答していた.






和式便所にまたがり、お気に入りのワンピースの中に手をやり急いで下着を下ろす.





ジョロロロロ------




静かな空間に夏希の小便だけが鳴り響く.
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