‐あおい‐
「相原!」
次に自分の名前を呼んだのは、木村兼志郎だった.
綺麗に刈り込まれた坊主頭が、今日も丸顔に見合っている.
「木村さん!・・・なんで生きてんすか!?」
「いたたたた!こりゃ重症だなぁ(笑)」
木村は笑って相原の頭を揺さぶるように撫でる.
相原の心に少し安心感が生まれた.
「仕事さぼると、減給されんぞー」
木村はまたにっこり笑うと、その憎めない顔を保ちつつ、相原の頬をペチンと叩いた.
「しっかりしろ!ばかちん!」