‐あおい‐
ガラッッ!
さっきの那智田の時よりも、やや強くドアは開けられた.
ゆっくりと歩いてきた少年は、あからさまにみんなとは違う空気を持っていた.
一言で言えば、不良.
ズボンをずりさげ、額には三連ピアス.真っ白いブラウスの中には赤いTシャツをきている.
髪は金髪で黒のメッシュが入っていた.
教室一体が嫌な静けさに包まれる.
わりと真面目な生徒が多いこの学校で、ここまでの不良は初めてだった.
「中村朋樹・・・・・・・・・・・・よろしく.」
「・・・席は宮地の隣な.じゃあ先生職員室戻るから、一限目まで仲良くな・・・」