‐あおい‐
「おやおやぁ・・・」
宮地の視線に男子達が気付く.
「あの無敵艦隊、ハラアイミを狙ってんのか!?」
視線を感づかれた宮地は焦りを隠せない.
いっそのこと、愛実との関係をバラそうかと考えるが、やっぱいやめておくことにした.
もし男子達が知ったらからかわれるに違いない.
「そんなんじゃねーよ!!笑」
「じゃあ何であんなに見てたんですかねー」
必死に言い訳を探す.
やっぱりこっちの方向しか思いつかない.
「いや、あいつ一年の時からずっとプール見学してっから、三年間、ずっと生理なのかナーって思って!!笑」
「ギャハハハハハハハ!!」
うっといしいくらいの笑い声がプールに波を立てた.
丸聞こえの宮地の発言に、愛実は恥ずかしさで赤面してしまう.
私・・・体弱いって知ってるくせに・・・・・・
愛実は俯き、太陽に焦がれたコンクリートを見つめる.そして残念そうに少し呆れてしまうのだった