‐あおい‐




「まぁ飲め」


野球のピッチャーのフォームを真似るかのようにで中村に向かってカフェ・オ・レを投げる.

少し遠い距離から投げられたカフェ・オ・レは見事、中村にキャッチされる.






「ナイスキャッチング!」


両手の親指を立て、陽気な口調でそう言いながら中村の向かいにゆっくりと座り、あぐらをかく.




宮地の右手に握られているイチゴ・オ・レは、もう半分以上なくなっていた.




「おれ宮地達也.よろしくっす.まだ学校慣れてなくて緊張してんだろ!!?」




左手であんぱんを持ち.美味しそうにそれを頬張る.





無言でカフェ・オ・レを飲み始める中村に宮地は対処に困った.
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