‐あおい‐
「それよりここ・・・」
瀬戸は自分たちの状況はだいたいは理解できた.
あれから流れついたのが、この浜辺.
おそらくここは、-あおい-
昔とは違う、未知の世界.
ここへ来た人々はみな消えてった.
自分たちはどうなるのか
それを試すためにやってきた.
だが、こんな形でたどり着くなんて考えもしてなかった.
「ねぇ・・・・・・優華たちが・・・いないよ」
夏希の言う通り、近くにいたはずの友人がいない
瀬戸は確かめるようにあたりを再度見回す.
広がるのは静かな黒だけだった.