‐あおい‐
ドゥン!!
広い館内に鳴り響く銃声.
音と同時に中箕はヒッ!と悲鳴を洩らす.
「絶対・・・あいつだ・・・・・・!」
デスクから身を恐る恐る脱け出し、銃声の聞こえた方へと耳を傾ける.
映写室のすぐ隣、控え室からだった.
二人の男の会話が中箕にはしっかりと聞こえた.
「なぁ、喰っていい?腹減ってんだー」
少し低い声、ゆっくりと話す声の主は後藤康司だった.
ドゥンドゥン!!
相手に余裕も与える間もなく銃を撃つ.
その顔、表情は狂気を乗り越え、快楽へと走ってゆく.