‐あおい‐





―――――――全て悟った


いま隣で行われていることが.


恐ろしく、おぞましい.




鳥肌がたった中箕は不安と焦りで不意に涙が出てしまう.




逃げ場なんてなかった.
出口は一つ、控え室への扉しかなかったのだから.



(せめて、この部屋には・・・)


そう願うばかりだった.





やがて、汚れた食事の音はやむ.



「ごちそうさま.」



後藤は満足げに言葉がでる.
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