‐あおい‐
びくっ!
中箕は後藤の言葉に体が反応してしまう.
頭がデスクの引き出し部分にあたり、ドンっと大きな音が鳴る.
思わず息を絞め殺す.
静寂な部屋にさらに静寂が訪れる.
その時、中箕の目の前に何かが映る.
上から落下してゆくもの
・・・あまりいい匂いのしなかった紅茶の入ったコーヒーカップ.
バリンッ!!
さっきの音よりも何倍もの音をたててしまう.
小さな衝撃が大きな衝撃を呼んでしまったのだった.