‐あおい‐
「・・・・・・またお前かよ!」
静寂を打ち破ったのは瀬戸僑介だった.
薄暗い体育館の中、瀬戸と夏希の目線の先には迷彩服に機関銃.
がっしりと鍛えられた体は銃を構えている.
二度と見たくなかった―――――東堂浩志がそこには立っていた.
「さっきは、撃ちそこなった.怖かったろう?」
「なんなんだよ・・・・・・・・・やめてくれよ!!」
瀬戸は向けられた銃口に、また同じ恐怖が蘇る.
夏希も怯えきり、瀬戸の背中にピッタリとくっついて離れない.