‐あおい‐
「・・・・・・青い人・・・!」
夏希が震えた声で呟く.
瀬戸の背中で瀬戸のシャツをさらに強く握り締めた.
足音の正体は無数のガイレンピア.
死臭を漂わせながら、ゆっくりとガイレンピア達は近づいてくる.
「なんなんだよ・・・・・・これ!」
こんなの、この世の光景じゃない!
瀬戸は夢だと思いたかった.
映画でしか見たことのない光景に驚愕で目を見開いた.
「・・・あ゛・・・ア゙ア」
もう近くまで距離をつめられた.
瀬戸は固まった体を動け動けと念じる.