導きのウサギ
好奇心が強いみたいで、女の子はおもしろがってボクについて来ました。

しばらく山を登ると、あの村にたどり着きます。

ボクは近くにいた村人の足を、蹴り付けました。

村人はムッとしてボクを睨むも、女の子の姿を見ると、すぐに笑顔になりました。

「ようこそ! いらっしゃい!」

久々のお客様です。

次から次へと村人が出てきました。

すると彼女は大歓迎を受けます。

村人総出で歓迎会を開きました。

女の子は戸惑いながらも、喜んでいました。

そして夕刻、女の子は帰る時間になりました。

村で1番の美形と言われる青年が、山の麓まで送って行きました。

…何やら、春の予感です。
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