導きのウサギ
人間であったならば、ボクの顔も笑顔を浮かべていたことでしょう。

青年は女の子の言葉を、全面肯定しました。

「ここにずっといれば良いよ!」

青年があまりに強く、そして熱く言うので、女の子はおされ気味に頷きました。

そして―女の子はここに住むようになったのです。

やがて季節は巡り…山の景色も変わってきました。

しかし村人の女の子への態度は変わらず、優しいものでした。

女の子は見違えるほどにキレイに、美しくなりました。

どうやら青年と恋人になれたみたいです。

周囲からも祝福され、幸せ絶好調というところでしょうか?
< 7 / 10 >

この作品をシェア

pagetop