石垣の上に立って
「「でも」とか多いよ!社会に出たらそんなの必要ない。ここでもいらないから!わかった?」
「……でも……」
「それ!それは、言い訳だよ?言い訳は無くして!必要ないって言ったでしょ!」
「はい……すいませんでした」
「俺だって、バイトから這いつくばってやってきたの!だから、頑張って!」
副店長にまできた人からの言葉だった。
悔しくて、
自分に腹が立って………
声を押し殺して泣いた。
これが、ずっと続いた。
だから、信用なんてない。
けれど、ようやくなれてきたかと思ってきていた。