3人の想い
「ほんと、おせっかい。
あんな話はみのりの耳に入れなくていいの。
おかげで、余計な話までしなきゃならなくなって面倒だったんだからね。
でもタカ、本音は一石二鳥だったんでしょ?」


リョウ先輩が言うのを聞きながら、カンジ先輩はなにやら悔しがっていた。


「畜生~。
学食1週間分、返せ~」


何のことだろ?


それを見たタカ先輩は、ニヤニヤ笑った。


「フン、それはそれだ、カンジ。
もっと女見る目を磨け」


すると、それまで黙っていた美雪先輩が口を挟んだ。


「あんまり調子に乗らない!」


美雪先輩に耳を引っ張られ、タカ先輩は痛そうに顔をゆがめた。
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