3人の想い
「うっさいよ」


リョウ先輩は吐き捨てたけど、美雪先輩はしみじみと言った。


「だけど、よっぽどみのりちゃんのこと愛してるのね、リョウ君」


ああ、たしかに、そうかも。


リョウ先輩くらいモテる人なら、付き合う相手はいくらでも簡単に見つかるはず。


それなのに、なかなか手を出せないみのりちゃんを想い続けてるんだもの、すごい。


「あんなお嬢ちゃんのどこがいいんだかねぇ。
すぐに手も出せない相手を待つ神経なんぞ、俺にはわからん」


ああ、やっぱりタカ先輩は、歩くエロマシーンだ。


美雪先輩に、小突かれてる。


「でも、俺も知りたい。
リョウ、結構前からみのりちゃんのこと気に入ってたみたいじゃん。
どこに惚れたの?」


カンジ先輩が興味津々で聞く。


あ、それは、私も聞きたい。


リョウ先輩にそこまで愛されてるみのりちゃんって、どんな魅力のある子なんだろ?
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