3人の想い
タカ先輩は、ジーっと私を見た。


うっ……


ヘビににらまれたカエルの気分だ。


な、なに?


ビクビクしていると――


「おまえ、バージンだろ」


ポツリとタカ先輩が言った。


「な!」


私は、真っ赤になって声が出なかった。


ず、図星だけど。


何で今そういう話になるの?


「おい、カンケーないだろ」


カンジ先輩もそう思ったみたいでタカ先輩に突っ込んでくれた。
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