3人の想い
「あれ?美雪先輩、どこか行かれるんですか?」


外は吹雪いてきている。


私は心配になって聞いた。


「うん、ちょっとね……」


そう言って、美雪先輩はタカ先輩を見た。


美雪先輩の視線を受け、タカ先輩がカンジ先輩に言った。


「俺ら、飲みに出るつもりだけど、おまえらも行くか?」


「ああ、そういうこと。
近くに店あんの?」


カンジ先輩が答える。


「さっきゲレンデからの帰りにバーを見つけた」


「ああ、そういえばあったな。
真奈美、行く?」


突然振られて、戸惑った。


「え、えーと……」
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