3人の想い
私もつられて笑ってしまった。


「タカ先輩は年上が好きなんですね」


私が言うと、タカ先輩は私を冷ややかに見下ろした。


「というより、ある程度経験つんだ女の方が色気があって好きなだけだ」


う、どうせ私は色気ないですよーだ。


私はどうやらタカ先輩に完全に嫌われてしまったらしい。


唇をとがらせていじけていると、カンジ先輩が私の肩を優しく抱いてくれた。


「真奈美はそのままでいいよ」


ニッコリ微笑みかけてくれる。


嬉しい。


やっぱりカンジ先輩、大好き。


私は気を取り直した。
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