3人の想い
しかし、タカ先輩は意に介さず言葉を続けた。


「フーン……
レポート、助かったわ」


「うっ」


なんだかわからないやり取りだけど、美雪先輩が一本取られちゃったみたい。


黙ってしまった美雪先輩を一瞥し、タカ先輩は続けた。


「ああ、それに酒が強いのも、美雪を気に入った理由の一つ。
こいつザルなんだわ。
俺と対等に飲める女なんて、初めて会った」


「ねえ、私の悪口大会?」


ぎろりとタカ先輩を睨んで美雪先輩が突っ込んだ。


「いや、俺にこんなに気に入られる女なんて、そうそういないって話」


そう言い、タカ先輩は、美雪先輩のあごをつかんで顔を寄せた。
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