３人の想い

「ああ、真奈美の心配することもわかるけど、タカ、美雪先輩のことは本気みたいだよ」


私が不安げな顔をしていたのだろう。


心中を察して、カンジ先輩が笑いかけてくれた。


「そうなんですか？」


私はカンジ先輩にそう言われても、まだ半信半疑だった。


だって、タカ先輩、今まで付き合った女性はすべて体だけの関係、と豪語してはばからなかったんだもの。


よし、決めた！


大事な美雪先輩のために、タカ先輩が本当に本気かどうか、確かめよう！


私はそう心に誓った。