3人の想い
「そろそろ決めないと、誰かにかっさらわれるぜ。
あれで、みのり、結構もてるらしいからな」


タカ先輩が冷やかすように言う。


私は驚いた。


「え?みのりって、あの時のみのりちゃんですか?」


私は以前大学近くでリョウさんと一緒に歩いていた可愛い女子高生を思い出していた。


「あれ?真奈美、みのりを知ってるのか?」


タカ先輩が意外そうな顔をしたので、頷き返した。


「寮にいるお嬢さんですよね?
この間ビンゴの景品をカンジ先輩と買いに行った帰りに、リョウ先輩と一緒のところにたまたま会ったんです」


タカ先輩は私の説明を聞いて納得したようだった。
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