3人の想い
すると、カンジ先輩も会話に加わった。


「ああ、そういえば、みのりちゃん、リョウに話しかけなかった時期あったな。
いつの間にかまた元通りになってたみたいだけど」


カンジ先輩も思い当たるところがあるようだ。


タカ先輩がグラスを傾けながらリョウ先輩に聞いた。


「あれは、何でだったか知ってるか?」


「いや、それは聞いても教えてくれなかったけど……」


「ミナミだよ」


「ミナミ?」


「ああ、みのり、おまえがミナミを部屋に連れ込むのを見てたんだよ。
おまえ、気づいてなかっただろ」
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