タイムオーバー☆
カツヒロと生活を始めて
1ヶ月近く経った

私は
相変わらず仕事が多忙で
彼の相手をする暇はなかった(笑)

最初の頃は
一緒にご飯食べようとか
彼は色々と甘えてきたけど
最近は
お互いの生活スタイルが確立してきたみたい

…(^-^; ヤレヤレ



そんなある日の休日



「タクヤくん
起きてる?
兄ちゃんが電話変わってって」

部屋の前からカツヒロが
声をかけてきた




コウイチ…



あなたが出て行ってから
あなたの存在を
心から追い出そうと
必死に仕事に励んだ


あなたの声が聞きたい


でも今の私はまだ駄目やわ…


だから
聞こえないふりをした


…ゴメンね



「タクヤくんは
まだ寝てるみたい
うん。毎日忙しそうやで」


カツヒロの声が遠退いていった




未練たらしい自分が
惨めになって
彼への想いが心を突き刺した…



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