タイムオーバー☆
しばらくして
吉村さんの車が見えた

『高村さん』


『こんにちは』


彼の嬉しそうな顔を見るとこっちまで笑顔に

私が助手席に乗ると
彼はアクセルを踏んだ


『今日も駄目もとで電話したんだ。来てくれてありがとう』

私、苦笑い…(^-^;




『どこ行く?』


『吉村さん、夕方から仕事でしょ?
疲れが出ない程度で
どっか連れてってください』


『好きな人と一緒にいて疲れる訳ないよ!』


好きな人って…


そんなストレートに
気持ちを伝えられたのは
初めて

…きっと私の顔は真っ赤になってるよ


うつむく私に
『そんな困った顔しないで
高村さんがまだチーフを想ってることは知ってるから』


『ちょ、ちょっと!
何で安藤さんが出てくるんですか?あの人とは仕事じゃなきゃ会うこともない人!』

トワの事を言われて
ついイラッと
してしまった


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