タイムオーバー☆
「行くで」


「ちょっと〜」

杏子は私の手を引っ張って
階段を駆け降りた


あっ…閉店?

「本当はもう閉めるとこだけど〜どうぞ」



「お願いしま〜す♪」

杏子は上機嫌♪♪


「タクヤも来て」


「うん…」


占いのブースに入ると
暗くて
占い師さんの手元だけスポットライトがあたってる



トランプを切って
杏子を睨むように見つめ


「1枚好きなカードを選んでください」


「は〜い」


カードを開くと
「あなたは仕事に復帰したいと思ってる?」


「そう!当たってる」

杏子のテンションは上がるあがる

…(^-^;

占い師さんは
カードをめくりながら…

「結婚すれば仕事を辞められるって気持ちがあったけど
いざ家に入ると
時間がもったいないとか思うようになったのね。

あなたの旦那さんは
理解のあるいい人だから
子どもを授かるまで
パートで働きたいと
話してみたらいいわ」


「そうします」

…(T_T)


なっ泣いてる


「この子がバリバリ働いて
生き生きしてるから
私は家で何やってるんかと思ってたの」


「あなたはあなた
旦那さまを支える
大事な大役を任されてるじゃないの」


「はい」



この占い師さんは
私が学生の時に占ってもらった人とは違って
心がある答えをみつけてた


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