タイムオーバー☆
しばらくして
杏子の家に着いた
タクシーに杏子を寝かしたまま
チャイムを押した


「ナナミです」


直人さんが家から出てきた

「ナナミちゃんごめん…

なんでこんなになるまで飲むかな〜」


直人さんは杏子をひょいっと抱き上げた

素敵…


「あっ…今日はご馳走さまでした」


「おう。
世話をかけたね。
また遊んでやって」


「はい。じゃあ失礼します」


直人さんに挨拶して
タクシーに乗り
深夜1時過ぎに
団地に着いた


「どうもありがとう」

タクシーを降りて
なんとなく家を見ると

団地の2階に明かりが…


コウイチ?


彼女のとこに行ってる
はずの彼がいるの?


沈んでた気持ちが
一瞬にして明るくなった
o(^-^)o


ルンルンで階段を駆け上がり
鍵を開けた


「ただいま〜」



「おかえり」



「どしたん?」



「彼女の友達と飯食ったんだけど
その後も盛り上がって
俺の入る隙がなくてさ〜
遠慮して帰ってきてん」


「そう」



「タクヤは遅かったな〜」



「うん。
杏子とご飯食べててん♪

あ〜コウイチ
誕プレありがとう」



「おう!
ケーキ食うか?」



「買ってきてくれたん?」



「うん…
だけど閉店前だったから 小さいのしかなくて」


「ありがとう」


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