記憶―愛してるのサイン―



お父さんがここから居なくなって一週間。

あたしは由花さんにリビングに呼ばれた。


「佳奈ちゃん、話し聞いてくれる?」


「はい」


「あのね、お父さんが佳奈ちゃんに宛てた手紙なんだ」


はいっ――とテーブルに出された一通の手紙。
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