記憶―愛してるのサイン―


便箋3枚に綴られた手紙だった。


「佳奈ちゃん…お父さんね、幸せになって欲しかったんだよ…」


「はい……」


神様…お父さんはこんなにあたしや由花さんや裕也君を大切に思ってるのに…どうして奪うの?



「明日……佳奈ちゃんのお母さんが来るよ、佳奈ちゃんの夢を叶える為にお母さんの元に返す」



お父さん…あたしは…夢叶わなかったとしても一緒にいれるだけで幸せなんだよ?
< 19 / 32 >

この作品をシェア

pagetop