あなたじゃなきゃダメ...

「おはよう」

眠たい目をこするたろうに

声をかける。

「おはよう」

そう言って急いで用意をするたろう。

たろうが起きてから

家を出るまでの時間は

10分もかからなかった。

「なな用意できた?

行こか」

たろうの言葉に頷き車に向かう。

少し離れて歩くんだ。

この距離がもどかしい。

近くの自販機で温かいコーヒーを

2つ買い、眠たいねなんて言いながら

私の家に向かう。

< 109 / 359 >

この作品をシェア

pagetop