あなたじゃなきゃダメ...

「それななのやで。

返してや」

手を出したけど

「気に入ってもうてんもん。

嫌や」

駄々をこねた。

可愛らしいたろうの笑顔に

やられて指輪をあげる事にした。

「その代わりななも欲しいから

明日お店ついてきてや。

お揃いにしよ?」

断られる事を覚悟で聞くと

「ペアリングやな。

そうしよっか」

そう言ってくれた。

「じゃあ明日約束やで」

私が言うと、おうと返事をした。
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