あなたじゃなきゃダメ...
父が夜ご飯を食べるのは
23時を回っていた。
母は遊びにばかり出かけていて
夜ご飯を作っても食べない事がほとんど。
いつ帰って来るか分からない妹の分を
たまに作らない時があった。
そんな時に限って帰って来て
自分の夜ご飯がないと
機嫌を損ねていた。
だから一応4人分作っていたけど
まともに食べるのは
私と父だけ。
当然夜ご飯は余る。
ある日、私が作っていたご飯を
母がゴミ箱に捨てているところを
見てしまった。
ショックだった。
そしてたろうに泣きついたのだ。