あなたじゃなきゃダメ...
たろうは約束を守ってくれて
不動産屋さんに連れてきてくれた。
不動産屋さんの扉を開けて
中に入る。
なぜだかとても緊張していた。
「どのような物件をお探しですか?」
優しそうなお兄さんが聞いてくれた。
そして私が希望の部屋を言うと
何件かの物件の紙を見せてくれた。
一緒に住むわけじゃないけれど
たろうとああだこうだ言い合った。
その中から3部屋絞り込み
見に行く事になった。
部屋はそんなに広くなくてもいいが
キッチンのコンロは最低でも2口、
それと洗面台がついていてほしかった。
見に行った物件はどっちかを
妥協しなくてはならなかった。