あなたじゃなきゃダメ...

「それではこの部屋を

おさえておきますので

ここに記入してください」

と紙を渡され記入した。

そして未成年なので

親の承諾が必要だった。

揃える書類のメモをもらい

書類が揃い次第

持ってくる事になった。

その時はまだ親に

家を出る事を言っていなかった。

反対されるような気がしていたから

言う前に住む部屋を探して仮契約をして

後は親のハンコなどをもらうだけになってから

言おうと決めていた。

そのほうが反対されても

もう引き返せないと言えると思ったから。

「なな、親にゆうたんか?」

たろうに聞かれてううんと答えた。

「今日ゆうつもり。

反対されそうやけどな」

私は続けて言った。
< 147 / 359 >

この作品をシェア

pagetop