あなたじゃなきゃダメ...
「うそっ!!」
私は大声叫んだ。
「何でおるん?」
恐る恐る聞いた。
「お~!いい反応」
笑いながら言われた。
そこには私の大好きな
笑顔のたろうが居た。
「合鍵大活躍!」
嬉しそうに合鍵を
人差し指で回してみせた。
「おばけか泥棒かと
思って怖かってんからなあ」
怒り口調で言ったけど
怒りなんてこれっぽちもなかった。
「ドッキリ大成功やな」
言い終わる前に
たろうに抱きついた。