あなたじゃなきゃダメ...
帰り道。
何度もこの道をたろうと通った。
いつもは海で素直な気持ちを話して
スッキリしているのに
今日はいつもと違う。
この後まこが待つ家に
帰らなくてはならない。
楽しかった分、現実に戻りたくなかった。
自分の家なのに帰りたくないって
おかしいよね…
でも本当にまこと居ると
まこのだらしなさに怒ってばかりで
楽しくなかったんだ。
沈んでいる私に気付いたのか
「浮気するか?」
たろうは冗談で言ってきた。
「するってゆうたらどないするん?」
私は聞いてみた。
「俺はいつでもお前の事
想ってるから」
答えになってないよ…
でも中途半端な事はたろうにも
失礼だと思って私は送ってもらって
まこの待つ家に帰った。
「おかえり」
まこはご飯を作って待っていた。
「ご飯作ったから食べよ」
まこはカレ-をお皿に盛った。
「さっきちょっと食べたから
お腹減ってないねん」
私はたろうとタコ焼きを食べたので
ちょっとしか食べれそうになかった。