あなたじゃなきゃダメ...

帰り道。

何度もこの道をたろうと通った。

いつもは海で素直な気持ちを話して

スッキリしているのに

今日はいつもと違う。

この後まこが待つ家に

帰らなくてはならない。

楽しかった分、現実に戻りたくなかった。

自分の家なのに帰りたくないって

おかしいよね…

でも本当にまこと居ると

まこのだらしなさに怒ってばかりで

楽しくなかったんだ。

沈んでいる私に気付いたのか

「浮気するか?」

たろうは冗談で言ってきた。

「するってゆうたらどないするん?」

私は聞いてみた。

「俺はいつでもお前の事

想ってるから」

答えになってないよ…

でも中途半端な事はたろうにも

失礼だと思って私は送ってもらって

まこの待つ家に帰った。

「おかえり」

まこはご飯を作って待っていた。

「ご飯作ったから食べよ」

まこはカレ-をお皿に盛った。

「さっきちょっと食べたから

お腹減ってないねん」

私はたろうとタコ焼きを食べたので

ちょっとしか食べれそうになかった。
< 223 / 359 >

この作品をシェア

pagetop