あなたじゃなきゃダメ...

「お疲れちゃん」

まこのテンションはすごく低かった。

ケーキ作りに時間がかかったからだと

思っていたんだ。

「遅くなってごめんな」

私は遅くなった事を謝った。

それでもまこの機嫌は直らなかった。

2人とも無言のまま家に帰った。

とりあえずケーキを冷蔵庫に入れ

ご飯を作り始めた。

まこは部屋に居たけど

気まずくてそっと部屋のドアを閉めた。

そしてもくもくと料理をしていたら

まこがキッチンに来た。

そして私を後ろから抱きしめた。

訳が分からなくて離してと言ったけど

離してくれなかった。

「どないしたん?」

いつもと違うまこに聞いた。

「ノート見た」

私は何を言っているのか分からなくて

まこが指差すほうを見た。
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